第7回 お腹を温めると、体がよみがえる。
温活コラム
お腹を温めると、体がよみがえる。
腸と体温のやさしい話
「お腹が冷えると、なんとなく体がだるい」——それ、腸からのサインかもしれません。
「お腹が冷えると体調が悪くなる」というのは、昔からよく言われてきたことです。それは単なる経験則ではありませんでした。腸と体温には、体全体の元気に関わる深いつながりがあります。
Section 01
腸は「体の熱をつくる工場」のひとつ
私たちの体温は、主に筋肉と内臓がつくっています。中でも腸は、24時間ずっと動き続けて食べたものを消化・吸収する、とても働き者の臓器です。
腸が活発に動くとき、その動きが熱を生み出します。ご飯を食べたあとに体がじんわり温かくなるのは、腸が「さあ、仕事を始めるぞ」と動き出した証拠です。
腸が動くたびに、体に熱が生まれる
腸は食べ物を消化・吸収するだけでなく、動くことで熱をつくる「体の工場」でもあります。腸が元気に動いているとき、体は内側からじんわりと温まります。
Section 02
腸が冷えると工場が止まる
でも、この工場に「冷たい水」が流れ込んでくるとどうなるでしょうか。
冷たい飲み物・冷房で冷えたお腹・薄着——こういったことが続くと、腸の工場の動きが鈍くなります。動きが鈍くなると熱がつくられなくなり、体温が下がります。体温が下がると、腸がさらに動きにくくなる……という悪循環が生まれます。
お腹が冷えることと体温が下がることは、鶏と卵のような関係。どちらか一方を改善するだけでも、この悪循環を断ち切るきっかけになります。
Section 03
腸には「いい菌」がたくさん住んでいる
腸の中には、何兆個もの小さな菌が住んでいます。これらの菌の中には、体にとってよい働きをする「いい菌」がたくさんいます。いい菌たちは食べ物を分解しながら、体を温める「燃料」をつくってくれています。
でも、腸が冷えるといい菌の元気がなくなります。するとこの燃料がつくられなくなり、体が温まりにくくなってしまうのです。
腸の温度が、いい菌の元気を左右する
腸が温かいといい菌がのびのびと活動し、体を温める燃料をたくさんつくってくれます。でも腸が冷えると、いい菌の元気がなくなり、代わりに悪い菌が増えやすくなります。腸を温めることは、菌の「住み心地」を整えることでもあります。
Section 04
お腹が冷えると、こんなことが起きる
腸が冷えると、体にはさまざまな「不調のサイン」が現れることがあります。
お通じが乱れる
腸の動きが鈍くなると、食べたものがうまく運ばれなくなります。便秘になったり、逆に下痢になったり——お通じの乱れは「腸が冷えているサイン」のひとつです。
体がだるく、疲れやすくなる
腸は栄養を吸収する場所です。腸が冷えて動きが悪いと、食べたものの栄養が体にうまく届かなくなります。「食べているのに元気が出ない」という状態の背景に、腸の冷えがあることがあります。
風邪をひきやすくなる
体の「守る力」(免疫)の約70%は腸に集まっています。腸が冷えると、この守る力が弱まって体調を崩しやすくなります。お腹を冷やさないことは、風邪予防にもつながっています。
気分が落ちやすくなる
腸と脳は神経でつながっており、腸の状態が気分に影響することがわかっています。「なんとなく気分がすぐれない日が続く」というときも、腸が冷えているサインかもしれません。
お腹の調子が悪いとき、「食べすぎかな」と思いがちですが、実は「冷えすぎ」が原因のこともあります。腸の温度を意識してみてください。
Section 05
お腹を温めると、体はどう変わる?
腸を温めると、体の中でさまざまなよい変化が連鎖的に起きていきます。
「お腹を温める」というシンプルな行動が、体の奥のほうから体温・免疫・気分まで、連鎖的によい変化をつくり出していきます。
Section 06
今日からできる、腸を温める5つの習慣
腸を温める温活ルーティン
お腹を温めることは、体の奥から整えること。
小さな習慣のひとつひとつが、
体を元気にする力になっていきます。
